PROGRAMER汎用系プログラマー・通信系プログラマーとは

汎用系プログラマーとは

汎用系プログラマーとは、プログラミング言語を駆使して、システム構築を実作する人のことです。例えば、「商品の受注報告を基に、該当する請求書を支払日15日前にプリントアウトする」といった意図する処理をコンピュータで実行するためには、「情報処理手順を命令する文章」が必要となります。この文章をプログラムといい、プログラムを作成する人はプログラマーと呼ばれます。
ちなみに、人間が作成したプログラムは、コンバイラーなどを介して機械語に訳され、ここでようやくコンピュータにて実行できる形になります。
システムを構築する際にはまず、システムコンサルタントなどによって、システムの全体像と情報処理の仕組みが設計され、さらにその設計図を基に「売上の集計タイミングは日次?月次?」と情報処理の細かい仕様を詰めていき、その内容を仕様書・設計書にまとめます。
ここで作成された設計書に従って、汎用系プログラマーはプログラムを記述します。このプログラムを記述することは、コーディングと呼ばれます。
汎用系プログラマーの汎用系とは、メインフレーム、オフコンと呼ばれることもある汎用系は1台のコンピュータですべての処理を行うクローズドなシステムで、主に金融機関の大規模システムなどで使われています。
汎用系に対する用語にオープン系がありますが、これは複数のコンピュータでシステムを構築するクライアント・サーバーシステムを指します。
ある程度のシステム構築では、複数の汎用系プログラマーが作業を分担し、共同で開発が進められます。そこで、仕様・設計書を基にして、システム全体の処理を小さな処理単位に分解し、そのモジュールでもさらに細かな処理ごとに分担を決め、各汎用系プログラマーは作業を進めます。
通常の規模のシステムであれば、数人から数十人の汎用系プログラマーが関わることになります。
また、汎用系プログラマーとは、メインフレームと呼ばれる大型汎用機に搭載するプログラムを開発している職種です。メインフレームは、大量の個人データを処理する際に欠かせません。例えば、大企業の基幹システム、金融機関における顧客のデータベースに利用されています。クライアントのニーズに合わせて独自開発しなければならず、処理速度が重視される傾向が強いです。
このような背景から、担当する汎用系プログラマーは、高度なプログラミング言語のスキルだけでなく、責任感の強さも要求されるでしょう。
システム開発の黎明期から存在している職種ではありますが、年々コンピュータからPCに移行する企業が増え、需要が減少傾向をたどっています。
汎用系プログラマーが使用する主な言語は、C・COBOL・FORTAN・Java・PL/SQL・RPGとなります。汎用系プログラマーの現場では、数ある言語の中でもCOBOLの利用頻度が最も高いです。次いで、Java、FORTANとなっています。
汎用系プログラマーを目指す場合は、この3つの言語を習得しましょう。
汎用系プログラマーの仕事の流れとは、仕様の確認、コーディング、単体テスト、統合テストとなります。
汎用系プログラマーに必要な能力・スキルとは、プログラミング言語を習得する能力、論理的思考力、緻密性、正確性、コミュニケーション能力、IT技術に関する知識・経験となります。

通信系プログラマーとは

通信系プログラマーとは、ネットワーク機器を実装するためにソフトウェアモジュールを開発したり、ネットワーク機能のアクセスプログラムを開発したりする職種です。近年、テレビ会議システムや通信機器の普及により、ネットワーク機器のソフトウェア開発が増えてきています。
また、ネットワーク機能をソフトウェアで実装することも増えているため、TCP/IPやVPNあるいはパケットフィルターなどの機能をオープン系OS上にプログラミングしたり、通信プロトコルのトレースを行ったりすることもあります。
通信系プログラマーの仕事内容とは、組込系プログラマーと重複する部分がありますが、通信系プログラマーはネットワーク関連に特化した開発に携わるのが特徴です。
WiFiルーターやモデムなどのネットワーク機器のほか、テレビ会議やIP電話を使用する通話システムなどのプログラム開発を行います。
通信系プログラマーとは、常に新しい技術を身に付けられるように、柔軟な対応が求められます。
通信系プログラマーに求められるプログラミング言語は、C、Javaとネットワークのシステム開発に特化した言語が中心となります。
通信系プログラマーに必須な資格はありませんが、ネットワーク系に特化した資格を取得しておくとスキルの証明やアピールにつながるでしょう。
例えば、「シスコ技術者認定」は、通信機器大手企業のシスコシステムズ社が実施するベンダー資格で、同社製品の扱いやネットワーク技術の基礎が備わっていることを証明できます。そのほか、情報処理技術者試験で上位資格に位置づけられている「ネットワークスぺシャリスト試験」に合格すると、ネットワーク関連の業務を一貫して担える専門家として認められます。
通信系プログラマーは、主にソフトウェア開発の製造工程(プログラミング)とテスト工程(単体・統合)を担当します。よって、採用したプログラム言語の特長を理解して、記述することが
求められます。
プログラミングの際は、詳細設計で記載されている内容を理解し、記述する必要があります。
そのため、所定の手続きと機能実装を正しいロジックとして反映していく実装スキルが必要となり、通信プロトコルの理解は欠かせません。
また、テスト工程では処理結果の妥当性が判断できるデバッグ能力が必要です。

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