HIGH SCHOOL GRADUATE公務員試験高卒

公務員試験高卒

高卒の公務員試験とは、高校卒業者、または高校卒業程度の学力を有する方を対象とした公務員採用試験を指します。正式には「高等学校卒業程度試験」や「初級」「Ⅲ類」「Ⅳ類」などと呼ばれることが多く、国や地方自治体によって名称は異なります。
高卒公務員試験の大きな特徴は、大学に進学しなくても公務員として働ける道が開かれている点です。学歴ではなく、公務員試験の結果や人物評価によって採用が決まるため、早い段階から将来設計を立てたい方にとって、非常に魅力的な選択肢となっています。

高卒公務員試験の
主な種類

国家公務員(高卒程度)

国家公務員の高卒区分には、主に次のような職種があります。

  • 国家公務員一般職(高卒者区分)
  • 税務職員(税務署)
  • 刑務官
  • 入国警備官
  • 海上保安官(高卒区分)
  • 自衛官(一般曹候補生など)

国家公務員は国の機関で働く職員であり、勤務地が全国に及ぶ可能性があります。そのため、転勤がある職種が多い点が特徴です。

地方公務員(高卒程度)

地方公務員は、都道府県や市区町村で働く職員です。主に次のような職種があります。

  • 市役所職員(一般事務)
  • 県庁職員(一般事務)
  • 警察事務
  • 学校事務
  • 消防職員
  • 技術職(高卒区分)

地方公務員は原則として地元で働き続けられるケースが多く、「地元に貢献したい」「転勤を避けたい」という方に人気があります。

高卒公務員試験について

受験資格と年齢制限

一般的には次の条件が設けられています。

  • 【年齢】17歳~20歳前後
  • 【学歴】高校卒業または卒業見込み
  • ※ 自治体や職種によっては下記のように条件が緩和されている場合もあります。
  • 21歳頃まで受験可能なケース
  • 高校中退でも「高校卒業程度の学力」があれば受験可能なケース
  • 大学生や既卒者でも年齢条件を満たせば受験できるケース
高卒公務員試験の内容

高卒公務員試験は、主に次の3つで構成されています。

  • 教養試験
  • 作文試験
  • 専門・適性検査
  • ※ 試験の中心は教養試験であり、この結果が合否を大きく左右する自治体も少なくありません。
教養試験

出題範囲は中学〜高校基礎レベルで、次の科目が出題されます。

  • 国語(文章理解・漢字)
  • 数学(計算・割合・図形)
  • 社会(歴史・地理・政治)
  • 理科(物理・化学・生物・地学の基礎)
  • 英語(基本文法・単語)
  • 判断推理・数的推理・資料解釈

特に判断推理・数的推理の配点が高く、最重要対策分野です。

【教養試験の仕組み】
試験はマークシート方式で実施され、問題数は40~50問前後、試験時間は90~120分程度です。
時間に余裕はあまりないため、解く順番やスピード配分が重要になります。教養試験は大きく次の2分野で構成されています。

  • 知能分野(最重要)
  • 知識分野(暗記系)

配点の目安は、知能分野が60~70%、知識分野が30~40%です。合格者の多くは、知能分野で得点を積み上げていることが特徴です。

  • 【知能分野(最重要)】高卒公務員試験の合否を左右する最重要分野です。
  • <判断推理>
    嘘つき問題、順序・席替え、条件整理、真偽判定などが出題されます。パターン学習が効果的で、数学が苦手でも得点源にしやすい科目です。図や表を使って整理する習慣をつけ、同じ形式の問題を繰り返し解くことが重要です。
  • <数的推理(最重要)>
    割合・比、仕事算、速さ、年齢算、方程式、規則性、図形など、中学数学レベルの問題が中心です。苦手意識を持つ受験者が多い分、得点できれば合格に大きく近づく分野です。公式の暗記よりも考え方の理解を重視し、日々継続して演習することが大切です。
  • <資料解釈>
    グラフや表の読み取り、割合計算、増減率などが出題されます。計算自体は難しくありませんが、時間がかかりやすくミスが起こりやすい分野です。概算力を身につけ、後回しにするなど時間配分も重要になります。
  • <文章理解(国語・英語)>
    国語は長文読解や要旨把握、英語は短文読解や基本文法が中心ので、安定して得点することが重要です。国語は設問から読む、英語は中学レベルの基礎固めが有効です。
  • 【知識分野(暗記系)】
  • <社会>
    日本史・世界史・地理・政治経済などが出題されます。出題範囲は浅く広く、教科書レベルの理解で対応可能です。
  • <理科>
    物理・化学・生物・地学から各1~2問程度出題されます。難しい計算は少なく、用語と基本的な仕組みの理解が重要です。
作文試験

文章力・考え方・公務員としての適性が評価されます。
600~800字程度を30~60分で作成します。テーマは「公務員として大切なこと」「地域社会」「働く意義」「高校生活で学んだこと」などが定番です。
作文は人物評価の重要な材料として扱われ、多くの自治体で足切りや面接評価と連動しています。筆記試験の点数が同程度の場合、作文の内容が合否を左右することもあります。誤字脱字の少なさ、構成の分かりやすさ、自分の経験、公務員としての意識が評価ポイントとなります。

  • 【合格する作文の基本構成】<導入(100~150字)>
    • テーマに対する自分の意見を一文で示す
    • 最初に結論を書く
    • 例:「公務員にとって最も大切なのは、住民一人ひとりの立場に立って考える姿勢だと考えます。」
  • <理由(150~200字)>
    • そう考える理由を述べる
    • 社会的背景にも簡潔に触れる
  • <具体例(200~300字)>
    • 学校生活、アルバイト、部活動などの経験を書く
    • 困難 → 工夫 → 結果 の流れで整理する
    • そこから学んだことを明確にする
  • <まとめ(100~150字)>
    • 学んだことを公務員としてどう生かすかを書く
    • 将来像で締めくくる
専門・適性検査

技術職など、一部の職種で実施されます。

  • 【面接試験】高卒公務員試験では、人物評価として面接が非常に重視されます。
  • <よく聞かれる質問例>
  • なぜ公務員になりたいのか
  • なぜこの自治体・職種を志望したのか
  • 高校生活で力を入れたこと
  • 長所・短所
  • どのような職員になりたいか
  • ※ 面接では、素直さ・協調性・継続力・誠実さが特に重視されます。
  • 【身体検査・体力試験】警察官・消防官・自衛官などでは、身体検査や体力試験が実施されます。
  • 視力・聴力検査
  • 身体測定
  • 体力測定

高卒公務員試験の
難易度と合格率

高卒公務員試験は簡単そうに見えて、決して容易ではありません。

  • 【人気自治体】倍率10倍以上
  • 【国家公務員(高卒区分)】5~8倍程度
  • ただし、出題範囲は限定的なため、早めの対策で十分合格を目指せます。特に高校2~3年生から準備を始める人は有利です。

給料・待遇

初任給の目安
  • 月給 : 約16万~18万円(地域差あり)
  • 賞与 : 年2回(約4.5か月分)
  • 各種手当 : 通勤手当、住居手当 など
  • ※ 昇給は年齢・勤続年数に応じて行われ、30代で年収400万円前後になるケースも多くあります。

高卒公務員のメリット・
デメリット
向いている人

メリット
  • 学歴に左右されない
  • 景気の影響を受けにくい
  • 福利厚生が充実している
  • 社会的信用が高い
  • 若いうちから正社員として働ける
デメリット
  • 昇進が大卒より遅い場合がある
  • 業務がルーティン化しやすい
  • 配属先を選べないことがある
  • 筆記・面接対策が必要
向いている人
  • コツコツ努力できる人
  • 安定志向の人
  • ルールを守れる人
  • 人の役に立つ仕事がしたい人
  • 地元で長く働きたい人

まとめ

高卒公務員試験は、早く社会に出て安定したキャリアを築きたい人にとって有力な選択肢です。
決して簡単ではありませんが、計画的に準備を進めれば、学歴に関係なく十分に合格を目指すことができます。

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